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​広瀬絣藍染工房

風情ある工房で伝統を体験

​愛され続けた魅惑の藍

工房の雰囲気


   塩見縄手から脇道に入った静かな通りに佇む広瀬絣藍染工房。藍色の暖簾をくぐると、そこには様々な藍染小物が並んでいます。

   古くから親しまれてきた日本の伝統色に包まれて、ほっと安心できる空間です。

​ しおみなわて
ひろせがすり

広瀬絣藍染の特徴

 約200年の歴史を持つ広瀬絣は、元々城下町だった島根県安来市広瀬町が発祥の地。型紙を作ることで、手作りでも複雑な模様を正確に大量生産できることが特徴です。藍染の一番の魅力はやっぱり色。吸い込まれそうな深みの中にも優しさが感じられます。

 また、藍で染めることによって繊維が強くなるので、代々使うことができます。

藍染体験

 ここでは1コインから藍染体験をすることができます。今回私たちはふきんの藍染に挑戦しました。
 

1. 好みの模様になるように輪ゴムで布を縛ります。     

2. 藍液に浸けてよく揉みながら十分に液を染み込ませます。

3. 次に液から取り出し、よく絞ります。取り出した直後布は緑色ですが、空気で酸化させていくうちに、

   みるみる藍色に変化していきます。
4. 2と3の工程を繰り返します。途中で輪ゴムを外せば、色の濃さに違いを作ることもできます。
5. 輪ゴムを全て外します。どんな模様ができているか、ドキドキの瞬間!水ですすげば、世界で1つ、自分だ    けの作品の完成です。

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店主さんの想い

 元々サラリーマンだった天野さん。「先代から続いてきた藍染が父の代で途絶えるとしたら、広瀬絣に携わる沢山の人が困ってしまう。誰かがやるしかない。」その思いから伝統を受け継がれました。しかし、現在は着物を着る人が少なくなってしまったことや、機械によって安価で絣のデザインをプリントできてしまうことから、次の代まで伝統技術を伝えることは容易ではないそうです。

 それでも、1人でも多くの人に藍染の良さを実際に感じてもらえるよう、藍染体験を開いています。

 天野さんが見せてくれたフォトブックの中には国内外から藍染体験に訪れたお客さんたちの写真とメッセージがぎっしり。

 なんとフォトブックの数は30冊を超えるそうです。世代や国籍を問わず、沢山の人々に藍染の魅力を伝え続けています。

基本情報

<営業時間>

OPEN    10:30 -17:00

CLOSE  不定休

<ホームページ>

http://www.mable.ne.jp/~izome/index.html

<アクセス>

小泉八雲記念館横交差点を南に20m

編集後記

​            

景色の美しい素敵な工房で藍染体験をすることができ、とてもいい思い出なりました。自分の手で染めることによって、より深く藍の魅力を知るとができます。

ぜひ、皆さんもこの城下町で日本の伝統技術に触れて

みてください。

                  藤原のぞみ

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