堀川遊覧船 | matimusubi

堀川遊覧船

心に残る小さな旅

一期一会を噛みしめて

堀川遊覧船とは

みなさん、堀川遊覧船をご存知ですか？堀川遊覧船とは、松江城の周りにある塩見縄手、カラコロ工房などの松江市の観光名所を1周する遊覧船です。城郭を1周する遊覧船は全国的にも珍しく、実は松江市にしかありません！

堀川遊覧船誕生秘話

〜堀川の誕生〜
遊覧船を運ぶ堀川。そもそもどうして堀川は作られたのでしょう。それは、今から約400年前。松江城を築城する際、城の防衛のために作られました。そして、物資の運搬、人の往来、生活用水として、幅広く利用されてきました。かつての堀川は、人々の暮らしと深く結びついていたのです。

〜堀川離れ〜

物や人を運んでいた堀川。しかし、鉄道や自動車などの陸上交通の発達により、利用される機会が少なくなっていきました。さらに、道路を作るために一部は埋め立てられ、堀川の流れは悪くなり、ゴミが溜まっていきました。そんな汚れた堀川には、人々の関心は薄れていくばかりなのでした。

〜堀川の再生〜

かつてのような堀川を取り戻したい！という熱い思いから、堀川再生のための取り組みが始まりました。行政では、堀川の水質改善のための設備を整備しました。また、松江市民のボランティアによる清掃活動も行われました。そうした活動が実を結び、生き物が住み着くほどに水質は改善したのです。

〜堀川遊覧船運行開始〜
水質が改善し、周囲の環境が整備されたことから、城下町の風情ある景色がよみがえりました。そのような素晴らしい景色を観光事業に生かすため、1997年7月20日、堀川遊覧船は運行を開始したのです。

堀川を光る点に

「堀川を光る点にしたいんです！」と語るのは、松江市観光振興公社の乙部さん。堀川遊覧船はとても人気ですが、松江観光のメインとして堀川遊覧船を利用する観光客は少ないのが現状です。松江市には、堀川を含め、様々な魅力的な場所があります。しかし、乙部さんはそれらの光る場所の中でも、堀川を1番の光る場所にしたいと思っています。堀川への愛に溢れた乙部さん。堀川を1番の光る場所にするために、情報発信やイベントの実施を行っています。また、若者へのアプローチとして、「みんなの堀川委員会」を立ち上げ、学生主体のイベントも行っています。

20年の節目を迎えて

2017年で就航20周年を迎える堀川遊覧船。20年間で約600万人を乗せて走りました。この数字をさらに伸ばしていきたいと乙部さんは語ります。そのためには、まず、地元の人に乗ってもらい、堀川遊覧船の営業マンになってほしいと考えています。

堀川遊覧船のおもしろさ

堀川遊覧船のおもしろさ、それは、同じルートなのに毎回違う旅になるということ。時間が違えば、船から見える生き物が違い、季節が違えば、船から見える景色の色が違います。船頭さんが違えば、聞ける話が違います。何回乗っても何回も新しい発見ができる、堀川遊覧船はそんな旅になると思います。

堀川遊覧船のルート見所第4選

堀川に乗ってみて、特にグッときたポイントを選んでみました。
1.幸橋
お風呂よりもカラオケよりもいいエコーがかかる橋！船頭さんが歌を歌ってくれるかも…。
2.ブイ
堀川に浮かぶ、船の屋根を下げ始める場所を示すブイ。よく見るとピンクのハート型！新たな縁結びスポットか…！？ハートのブイは４ヶ所ありますが、見えた瞬間に船頭さんが船の屋根を下げ始めるので、写真に収めるのは難しい…。
3.階段
昔、堀川沿いの民家では、野菜を洗ったり、米を研いだりするのに堀川を使っていました。また、移動手段としても使っていました。家から川に下りるために作られた階段。それがまだ残っているのです。ロマンを感じますね。
4.うべや橋
船の屋根を下げる4つ橋の1つです。高さだけでなく、横幅も狭い！アトラクションに乗っている気分が味わえます。