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​てづくり雑貨ちろり

その人の体温が伝わるような

てづくり雑貨を楽しんでもらいたい

​てづくり雑貨のぬくもりをあなたに

ちろりとは


   塩見縄手から1本脇道に入った静かな通り、広瀬絣藍染公房を越えたところに、小さな看板が。トートバックで作られているそれは、てづくり雑貨好きの心を刺激します。お店の名前は「てづくり雑貨ちろり」。店主の須山さんはこの場所で10年以上、雑貨屋ちろりを通して、人々へ癒しとなるコミュニティの場を提供しています

​店主の思い

 もともとグラフィックデザインの仕事をしていた店主の須山さん。仕事を始めたころは手書きの作業が多かったグラッフィクデザインも、時代の流れとともに次第にデジタル化していきました。幼いころから、「アナログなものが好き」、「人の手で作られた一つ一つ違うものが好き」だと感じていた須山さんは仕事を辞めることを決意しました。「ひとの手から生まれたものって体温が伝わるじゃないですか。そういうものを集めて、皆さんに楽しんでもらえたらな。」と、雑貨屋を始めました。

場所へのこだわり

 10年前に、今の場所へ移転してきた雑貨屋ちろり。以前は、現在松江歴史館が建つ場所にありました。歴史館建設を機に、店の場所を変えることになった須山さんは、店の場所として2つのポイントを意識したそうです。

 1つ目は城下町であること。その理由は、当時の風景をそのまま残していて、癒される場所だから。さまざまなものが便利になった今とは違い、電柱もなく、堀が残り、自然が豊かな城下町は、「人との関わりの前に自然と語れる場」だと須山さんは話します。

 2つ目は古民家であること。古民家の魅力については、「人が長年住んでいたからこそ、醸し出される空気感みたいなものがある。私はそれが大好き。」だと話してくれました。こうして、今のこの場所に店を改めて開くことにしました。

 店を開いた後も場所へのこだわりは続きます。「人々の癒しとなるコミュニティの場を提供すること」を目標に掲げているちろりには、まさにコミュニティの場があります。昔の様子を思わせる急な階段を上がると、2階には小さな休憩スペースが。なんと、ここからは松江城の堀川が眺められるのです。さらに自由に飲めるお茶も置いてあります。皆さんもぜひ、この休憩スペースで昔の風景が残る城下町や堀川を見ながら、自身とそして誰かと対話してみてください。旅の疲れや、日々の喧騒から離れ、ほっと一息つくのに最適な場所です。

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​商品へのこだわり

店内にはこだわりを持った人々の「てづくり」の雑貨が多く並んでいます。「物語を持って、ものづくりをしている人にはキュンキュンしちゃうんです。」と須山さん。

特に取材メンバーの目を引いたのは、宍道湖で採れたしじみの殻に模様を描いたピアス。聞くところによると、店の人気商品だそう。絶妙な貝殻のサイズと色鮮やかな模様に、かわいい!と心が躍りました。この他にも店内には、松江市のシンボルである椿をモチーフにした箸置きや、須山さんが描いたメッセージカード、またこいのぼりやひな人形などの季節にちなんだ雑貨が並んでいます。

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今後について

 須山さんは、城下町を訪れる人々の滞在時間が長くなるように、もう数軒この通りにお店が増えてほしいと願っています。ただ、景観とこの場所の雰囲気を失わないことが何よりも大切です。「雑貨屋ちろりはコミュニティの場。何もせずぼーっとする場所を提供するのが私の役目ですね。」と話す須山さんの目は、ちろりの将来を思い静かに輝いていました。

基本情報

<営業時間>

OPEN    10:00 -17:00

CLOSE  水曜日

 

<Face book>

https://ja-jp.facebook.com/TedzukuriZaHuochirori/

 

<Instagram>

https://www.instagram.com/explore/

locations/268205983231278/

  編集後記

 

てづくり雑貨ちろりは、以前松江城を訪れた後に見かけ、気になっていたお店でした。

店内は昭和のおもちゃが少し並んでいたり、急な階段があったり、少しタイムスリップしたかのよう。皆さんもぜひ、癒しを求めてお店を訪れてみてはいかがでしょうか。

                   仲野 香穂

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