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未来を切り拓き、進み続ける

イラストレーター やましたまほさん

やりたいことを仕事にするために

イラストレーターやましたまほさん。嘱託職員として働きながらフリーランスのイラストレーターとしても活躍している。

北海道出身のまほさんは昔から絵を描くことが大好き。その絵は同級生のみならず先生からもお墨付きで、授業中もずっと描いていたそう。「自分のやりたいこと、そしてそれまでのストーリーは頭で考える。そして、これだ!って思ったらガッと行くんです。」自分でイラストレーターになるための未来を切り拓いていく。そう決意して、高校卒業後、ボストンバックと10万円を手に北海道を出た。これが“イラストレーター やましたまほ”の初めの第一歩だった。

工場勤務、ラジオ局の営業、空港のリムジンバスの仕事、AD、飲食店等、様々な職業を経験した。転職のタイミングは自分の直感やタイミング、ご縁を信じてとにかく挑戦をしてみることを重視していた、と、まほさん。一見、イラストレーターとは関係のない仕事だと感じるが、振り返ればこれらで培った集中力や営業力等、全てが今に繋がるスキルであったそう。

そして、念願のイラスト関係の会社に就職したのだった。

イラストレーターという仕事

ようやく夢への切符を掴んだまほさんだったが、3か月で会社が倒産。また1からのスタートとなった。

再就職した先は、誰もが知っているアニメや漫画を取り扱う会社。イラストと向き合える日々にワクワクと自身の成長を感じていた。しかし、現場はスピード感を重視した工場勤務のようだった。淡々と仕事をこなすことに違和感を感じ、新しいワークスタイルを模索することにした。

その時、まほさんはプライベートで、妊娠・出産を経験。だから「家でも出来る仕事」を探していた。そこで現在の核とも言える、似顔絵に出会う。お客さんは6人のイラストレーターの中から好きなイラストレーターを選び、まほさんは注文されたらその都度描くスタイル。期間限定ではあったが、イラストレーターとしての指針が見え始めてきた。

そんな矢先に東日本大震災が襲った。暗い部屋で小さな娘を抱えたまほさんは、頼れる人もいない東京での生活に不安を覚え、これをきっかけに拠点を移すことにした。今までどんな場所でもどんな壁でも乗り越えてきた自信が背中を押した。

前を向き続け、進み続けること

島根に住み始めて5年。綺麗な景色や人との繋がりに、島根の良さを感じているそう。

「もうずっと島根で暮らしたい!」

今後は、似顔絵を核にして、自分のできる仕事をさらに広げていく。詩とイラストを融合した新しい芸術、結婚式のウェルカムボードを作る等、島根から発信していきたいと考えている。未来の展望はもう見えているのだ。 力の源は娘のあんじちゃん。子供が生まれ自由度は少なくなったものの、その中で何ができるかを考えることができるようになった。だからこそ出会えた似顔絵という仕事。前向きな姿勢と、進み続ける力、その溢れる力強さに私たちも多くの力を頂いた。 ここまで書くととても長い長い人生のように感じるが、まほさんはまだ30歳。キラキラした瞳と優しい空気が生み出す芸術は見ている人をこれからも、暖かい気持ちにし続けるだろう。

【編集後記】

イラストレーターという仕事は、まさに「自分の手から、人の幸せを創造し伝承していく」お仕事だと思います。

笑顔が素敵なまほさんが描いたイラストは、見ている人の力がみなぎる力を持っていて、早速大ファンになってしまいました!

私たちも情報を発信することで、誰かの勇気や力になれるようなチームであり続けたいと思います♪

島根大学 荒生風花


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