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引き継がれる想い 形になる今

  • 執筆者の写真: 松江 ひと結び
    松江 ひと結び
  • 2016年7月30日
  • 読了時間: 2分

八雲ゆう人会 石原泰仁さん

若者の火花が弾けるとき

22 年間揚がり続けた八雲町の鯉のぼり。しかし意宇川の上で泳ぐ鯉のぼりは3年前から姿を消した。揚げる人の高齢化と支柱の老朽化のためだ。鯉のぼりが無くな り、八雲町の方々にとって物寂しいものとなった。そんな中、「何か地元に根差したことをやりたい」という若者たちの想いから、鯉のぼりを復活させるべく 『八雲ゆう人会』が結成された。この会は、石原さんの友人で構成されており、三島さんはそのイベントリーダーとしてこの会に参加している。

幾つもの壁を乗り越えて

準備は昨年4月にスタートした。支柱を立て直すための費用400万円を募金や補助金でその資金を集めることが、石原さんたちを一番悩ませた。また、八雲ゆう人会のメンバーはそれぞれの仕事や家庭があるため、全員が揃うのは難しく、合間を縫っての準備となった。三島さんによると、石原さんはとてもまめな性格だという。そんなまめな性格があってこそ八雲ゆう人会がまとまり、資金の調達などの準備に伴う幾つもの壁を乗り越えることができた。

3年の時を経て

準備を進めていくにつれて不安と緊張で眠れない日もあったという。しかし八雲町民を始め、こいのぼりをあげる実行委員会、八雲地域協議会の方々など数え切れないほど多くの人に支えられ、無事鯉のぼりを揚げることができた。復活した鯉のぼりを眺めた時、石原さんが涙したのはここだけの秘密である。「この景色を残していきたい。鯉のぼりをきっかけに、八雲に楽しいところが増えればいい。」と石原さんは話している。

【データ】

八雲ゆう人会 代表: 石原泰仁 さん

場所:島根県松江市八雲町日吉 日吉親水公園

Facebook:https://www.facebook.com/yakumokoinobori

【編集後記】

強制的ではないにもかかわらず、鯉のぼりの景色を残したいという想いが世代を超えて受け継がれていることにとても感動した。また最後の写真にもあるが、様々な世代が楽しめるとてもいいイベントだなとも思った。


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