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人には頼るべき、守るべき、思い返すべき原風景が必要である

中村清志さん

~教師生活の始まり~

 中村先生が教員になったのは、なんとなく取得した教員免許とたまたま非常勤講師の話が来たのがきっかけであった。 先生が赴任した高校は大阪のとある高校だった。その高校の生徒は素行の悪さが目立ち、授業を聞かないどころか席にもついていないというような状況だった。中村先生はその生徒たちと真摯に向き合った。その結果、生徒たちは少しずつ中村先生に心を許していった。

~中村先生の原風景~

転機は訪れた。先生が島根の教員試験に受かったのだ。先生はとても悩んだ。先生は、いつの間にか、この学校で教師をすることが楽しくなっていた。しかし、ふるさとに帰れるチャンスはそうない。苦渋の決断で島根に行くことを決めた。生徒は「俺らはずっと見捨てられてきた。結局お前も一緒か。」と声を荒らげた。それでも先生は振り返らない。この原風景を胸に秘めたまま・・・。

~calling~

callingは「呼んでいる」と言う意味と「天職」という意味がある。保護者からの声・先生の声・生徒の声、いろんな人が私を呼んでくれている。あの時、生徒に言われたあの言葉もcallingと思わないといけないと先生は思った。あの原風景は今でも先生の胸にやきついており、それが中村先生の教師人生の原動力となっていた。

~教師生活を今に~

先生は学校通信をもとに、よぶこえという本を出版した。その中には自身が読んだ本から感じたことや身近な出来事などをつづってあり、そこからは先生の感性が伺える。定年退職後には講演活動を行い、現在は講演活動を終え、不定期で『きよしカフェ』を開いている。これからも先生は、よぶこえに誘われて歩んでいくのだろう。

【データ】 よぶこえ(中村清志オフィシャルサイト)http://www.yobukoe.jp/

【編集後記】

はじめに、須山と石川からお詫び申し上げます。投稿をすると予告してから、日にちがたってしまいました。楽しみにされていた方々たくさんいらっしゃったと思います。大変失礼いたしました。 須山・石川

 中村先生を取材させていただいて感じたのは生徒への愛情でした。だから、たくさんの方に愛される方なのだと感じました。ここには書ききれないほどのたくさんのお話を聞かせていただき、刺激を受けました。また、ぜひお会いしたいです。

島根大学 須山智帆

 中村先生はすごいオーラのある人でした。厳しくも楽しい話を聞かせていただき、とても面白かったです。今後もひと結びをよろしくお願いします。

島根大学 石川壮志

artos 西村 史之さん・祥子さん

もっともアクティブな街の本屋さんです。街の知的ステーションであり、大好きな二人なのでこの方々を紹介します。


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